宮崎県野球協議会

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【理学療法士】 翼状肩甲について

【翼状肩甲(よくじょうけんこう)】

前回は肩甲骨が浮き上がる「翼状肩甲(よくじょうけんこう)」と呼ばれる状態を紹介しました。
この状態は、肩甲骨が肋骨の形状に応じた動きが出来ませんので肩甲骨の固定性が低下している状態です。
この状態でボールを投げると体幹から肩、肘、手、指への力の伝達が上手く出来なくなります。
力が入りにくくなり、肩や肘の軟骨や靱帯に負担がかかります。
特にこどもは、関節の端は軟骨が柔らかいので、剥がれてきて骨折しているのと同じ状態になります。

この状態を放置すると、骨が変形して将来ボールが投げられなくなったり、日常生活に支障を来すことになります。
出来るだけ早くこうした状態を発見し、対処することが求められます。

「翼状肩甲(よくじょうけんこう)」は、肩や肘の障害を予防するためのひとつの重要な所見と認識してください。
次回は翼状肩甲(よくじょうけんこう)に対するトレーニングをご紹介します。


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