宮崎県野球協議会

【ハニティーのつぶやき】 第101回夏の甲子園を振り返って②

ハニティーです~。
今夏のアツいアツい甲子園が終わり、季節は秋になりました~。
秋大県予選の真っ只中ですが、今夏の甲子園を振り返ってみました~。


その2
「ライバルであり仲間である」

たまに少年野球の試合を撮影に行ったりすることがありますが、小中学校の試合では、今も聞くに堪えないような言葉がグランド内に飛び交っているような気がします。
相手チームがエラーをすれば、大声ではやし立てたり、相手投手を威嚇するような声を上げていることもあります。
子どもたちだけでなく、親や指導者も子どもに聞かせたくないような汚い言葉を平気で対戦相手や審判に浴びせていることもあります。
勝つために必死であることはもちろん分かっています。
もしかしたら、これまでの高校野球のスタイルを少年野球が踏襲してきたのかもしれません。

今夏の甲子園のように高校野球が、ここまで変わってきているのだから、中学校以下も高校野球を見習い、これからどんどん変わっていくことを期待します。

昭和の時代に活躍した野球評論家や野球経験者の中には「試合中に白い歯を見せるな」「敵の選手と親しそうにするな」という人もいらっしゃいます。
シーズンオフにプロ野球選手が他チームの選手と自主トレをするのを「敵と一緒にトレーニングをして、試合で真剣勝負ができるのか」と苦言を呈したりもしています。

スポーツマンシップの考えでは、選手は、勝敗を争うライバルであるとともに、同じスポーツを楽しむ仲間であるとも言えます。
互いにリスペクトする間柄でなければならないのです。
そして試合になれば、どんなに互いに親しくても、全力を尽くして勝利を目指します。

それはスポーツマンが、チームメイトや対戦相手だけでなく、審判やその競技、ルールに対してもリスペクトするからであります。
どんな相手であっても、手心を加えず真剣にプレーすることが、スポーツそのものをリスペクトすることになるからです。


甲子園でのそうした空気の変化は、スポーツマンシップが、ようやく高校野球でも少しずつ浸透してきていることを意味しているのだと思います~。
甲子園に出るようなトップクラスのチームの選手が楽しそうに試合をし、対戦相手選手、審判にも敬意を払うようになれば、日本野球もさらによいものに変わっていくのではないかと期待がふくらむハニティーのつぶやきでした~。