宮崎県野球協議会

【MPBO】 野球選手の皆様へ

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、全国で小中高校が休校になりました。

突然生じた「長い春休み」と「チームとして野球の練習ができない状況」に戸惑いを感じモヤモヤとした気持ちで過ごしている野球選手も多いと思います。

こんな状況が続くとマイナス面ばかりに目が行きがちです。

しかし、マイナス面にばかり目を向けていてはもったいないでしょう。
こんな時だからこそできることもたくさんあると思います。

学生の選手は普段の学校もなく外出も控えているということで、いつもに比べれば「自主練習」に充てられる時間は長くなります。
「チーム練習」ももちろん大切ですが、チーム練習では個人の課題に対してそれを克服するような時間は決して多くはありません。
しかし、自主練習であればそうした課題に対してしっかりと向き合うことができます。

例①
「柔軟性」に課題がある選手は、いつも以上に柔軟性を高める運動に力を入れるというのも良いでしょう。
チーム練習ではそうした思い切ったことはできません。
ですが、こうした状況を利用してせっかく空いた時間であればこのように思い切って柔軟だけに焦点を絞って取り組んでいくこともできます。
春休みの期間中に足を広げて床に頭がつくくらいまで柔軟性を高めることができれば、もしかしたらチーム練習をするよりも選手としてはプラスとなるかもしれません。


例②
「自分のフォームの研究」もできます。
普段練習に集中していると、実は、意外と結果ばかりを気にしてしまい自分のフォームに目がいかなくなってしまいます。
バッティングであればいい当たりかどうか?どこまで飛ばすことができたのか?
ピッチングであれば球速がどれくらいか?コントロールはよかったか?
といった具合です。
しかし、そうした目先の結果だけではパフォーマンスは上がりません。
この機会に自分のフォームをいろいろな角度から撮影してそれを見直すこともできます。
参考とする選手と比べてみてもよいでしょう。
そうすることで今までは気がつけなかった自分の長所や欠点、改善点、が見えてくることでしょう。
さいわい、実戦の機会も少なくなったことで、結果を気にせずに自分なりにフォームをいろいろと試すことができる絶好の機会です。

一見すると、練習時間が減ったことで、選手としてはマイナスと感じるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
やり方次第ではこの期間に今まで以上の成長を実現することも可能です。
どんな状況でも工夫をしてやれることをやっていきましょう。

野球以外のことで言えば、
・起床時間、就寝時間は学期中と同様にする。
・本をたくさん読む。
・学力をつける。
・家族でのコミュニケーションの時間を多くする。
なども有意義な時間となることでしょう。

今後、思考力や判断力、表現力が一層必要とされる世の中になります。
これからの世の中を生きる子どもたちにとって、自分で学び、考えることができることは、貴重な経験になると思います。


一日もはやくこの状況が収束し、思いっきり野球ができる環境にもどることを願いつつ、子どもたちがこの時期を有意義に過ごすことを願っています。