【痛みがある選手の対応について2】
前回ご紹介した注意点についてご説明します。
1.痛みを繰り返している選手について
関節を損傷している可能性があります。骨や軟骨の問題や靱帯、筋肉などに問題がないか、医師に判断してもらうことが大切です。関節の動きや筋肉の動きが投球動作にどのような悪影響を及ぼしているかは、理学療法士やアスレティックトレーナーに見てもらうと良いでしょう。
2.2~3週間痛みが持続している
もし、熱や腫れを伴う場合、あるいは動作だけでなく寝ているときにも痛い、いつもと違って深いところが痛い感じがするなどは、できるだけ早めに医師にご相談されることをお勧めします。重篤な疾患が隠れている可能性があります。
3.肩や肘関節の可動域に左右がある
少年野球の場合、軟骨に重篤な問題がある可能性があります。
4.ズキッとする鋭い痛みがある。関節を動かすと音がする。
関節の靱帯や筋肉に損傷がある可能性があります。
上記のような症状がある場合、エコーなどで医師に正確な診断をしていただくことをお勧めします。
痛みは我慢させていてはいけません。
痛みを生じている理由を明確にする必要があります。
痛みは予防できます。
けがをしても仕方がないという時代ではありません。
みんなでしっかり予防の意識をもって取り組んでいきましょう。
<文責> 宮崎県野球協議会理事 常盤直孝(宮崎県理学療法士会理事)